フードの美味しさに影響する要素は3つあります。まず「におい」そして「味」、「食感」です。この中でも特に重要なのが「におい」です。
猫のにおいを感じる嗅覚受容体の数は人の6倍以上あります。一方、味覚は12分の1とわずかです。このことから猫が好んで食べるかどうかは「におい」が最も重要な要素であり、味や食感はそれに次ぐものと考えられています。
今回は、そんな「におい」が原因でキャットフードを食べない可能性がある場合の対処方法をご紹介いたします。
シニア期による嗅覚の低下はもちろん、病気などで嗅覚が鈍ってしまうと、食べ物という判断が出来なくなる為、食べなくなってしまう場合があります。
食べないことは体力の低下にも繋がりますので、そんな時にも今からお話しする方法を試してみてください。
温めてにおいが出やすいようにする
電子レンジを使用して、37~38℃程度に温めてみましょう。人肌程度に温めると、においが強くなるため嗜好性が高まります。
保存方法を変えてみる
キャットフードの表面の油脂コーディングが酸化することにより、品質の劣化や、においも変わり、嗜好性が低下してしまいます。
そこで、ドライフードは小分けにして中の空気を出来るだけ抜くなど、空気に触れる機会を減らし、酸化を遅らせることが大切です。
また、ウェットフードの残った分は、金属臭が移ることがある為、そのまま缶で保存せずに、残った分をガラス容器などに移してあげると、ニオイ移りを防げます。
湿気の少ない冷暗所で保存することはもちろんですが、1ヶ月程度で使いきれる量を購入の目安にしましょう。
容器を変えてみる
毎日きちんと洗っていても、キャットフードには油分を含んでいるものが多いため、プラスチックなどの傷がつきやすい材質の容器の場合、匂いがついてしまいます。
陶器製やガラスの容器は傷つきにくく、重さもあり、フードを舐めとって食べても動かず安定するのでおすすめです。
ただし、当然のことながら、落とすと割れますので、取り扱いには十分注意してください。
まとめ
猫にとってフードの「におい」はとても重要です。今まで食べていたフードを食べなくなったということがあれば、まずフードの酸化を疑ってみましょう。新しいキャットフードに変えて与え、様子を見ます。それでも食べない場合は、人肌程度にフードを温めて与えてみましょう。ウェットフードの場合は一般的にドライフードよりにおいが強いものが多くありますが、同じように温めることでにおいの成分が出やすくなります。
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