犬の「におい」を感知する受容体数は人よりもはるかに多く、例えばジャーマンシェパードの場合、人の20倍にもなると言われています。一方、味を感じる受容体は人の4分の1以下です。
このことから犬はまず「におい」で食べるフードを選んでいると考えられています。
まずドッグフードが「酸化」していないか疑う
油脂コーティングされたフードの場合、コーティングの油は酸化するため、開封後しばらく経つと「におい」が変化する場合があります。その場合は新しいものを用意して食いつきに変化があるか、様子を見てみましょう。
また、保管に関しては出来るだけ空気に触れる機会を減らして酸化を少しでも遅らせる様にする事や、酸化する前に食べきれる量だけ購入する事も大切です。
においを強くしてみる
油脂や嗜好性物質でコーティングしていないドッグフードは「におい」が強くないものもあります。
また、雨の日や逆に乾燥している日は犬の嗅覚が低下しますし、病院で処方される薬剤等の影響で一時的に低下することもあります。
そこでフードを温めてみましょう。電子レンジで人肌程度に加熱すると「におい」の成分が出やすく、食いつきが変わる可能性があります。
また、ドライフードよりウェットタイプのフードの方が匂いが強い商品が多く、食いつきが良くなる場合があります。ドライフードを試して結果が思わしくなければウェットフードに変えてみると食欲が出てくるかもしれません。
食事環境を変えてみる
フード用と水用が一体になった器を使用していませんか?
その場合、ふとした拍子に水がこぼれてドッグフードが湿ってしまい、嗜好性が低下してしまうので注意が必要です。また、清潔に保っていても、器に餌の匂いがついてしまっている事もあるので、器の材質にも気をつけて選んであげましょう。